ジャイロ総合コンサルティングの渋谷雄大です。
こちらのブログ記事を書いてから、当社にもキャッシュレスセミナーの講演の問い合わせや依頼が増えています。
PayPayの100億円還元キャンペーンなどをきっかけにしてキャッシュレス決済の認知度が急上昇しています。
消費税が10%に上がる2019年10月からは、キャッシュレス決済に関してはポイント5%還元キャンペーンなどを国が補助する「キャッシュレス消費者還元事業」もスタートし消費税増税後の9ヶ月間は事業者の負担無しで5%オフで買い物ができるという大盤振る舞い対策が続きます。
前回の消費税増税のときには、駆け込み需要以上に反動が大きかったため、流石に国も様々な対策を打っています。
今回のキャッシュレス決済に関して、ひとつだけ言わせていただくと「導入一択」です。
ただし日本中の商工会や商工会議所などで講演会をしていると、どうもキャッシュレス決済に対する抵抗感がまだまだあるように感じています。
理由は、自社のお店に実際にお客さまが来ていないから、という点があるでしょう。
クレジット決済対応かどうかをどうやって確認するのか?という消費者アンケートがあるのですが、その中でダントツだったのが「レジ前」でチェックするで71%。次に「外扉シール」で34%。3位が「インターネット」で17%でした。
一方、「店員に聞く」の比率は10%。
お店からすると「直接お客さまから聞かれていない」から、必要ない。という結論に至っているのかもしれませんが、実は、90%の人は店員に聞かないで判断しているということなんです。
キャッシュレス決済対応かどうかはかなり重要
サイゼリヤはカード決済やキャッシュレス決済に対応していないことがひとつの原因で、業績が厳しくなってきています。セブンイレブンに関しても、nanacoの普及を軸足に据えていたことでPayPayなどのキャッシュレス決済対応が遅れました。結果として、ローソンやファミリーマートなどへの流出などもありました。
2019年10月には消費税が10%に上がるわけです。
キャッシュレス決済に対応しているお店の消費税は、今の8%から実質は5%と3%安くなる換算です。
逆にキャッシュレス決済に対応していないお店の消費税は、今の8%から10%と2%の増税です。
常識的に考えて、3%安くなるのと2%高くなるお店があったとしてどちらに行くでしょうか。
特に消費税増税時には、お客さまは価格に対してとてもデリケートになります。主婦にとっては数%の差というものは死活問題。
そう考えると、このキャッシュレス決済対応は100%導入しなければならない取り組みだと言えるわけです。
キャッシュレス決済を今すぐやる理由
ではいつキャッシュレス決済を導入したほうが良いでしょうか?
これも一択です。
「今すぐ」です。
理由はいくつかありますが最大の理由は、直前になると駆け込み導入が増えるということです。
焦りだしたお店が8月以降に駆け込み的に導入問い合わせが増えてくることが予想されます。
同然、決済機器などが必要となりますが、想定を超えて駆け込み導入が来ると予想しています。
そうなると10月からのキャンペーンに間に合わなくなる可能性が高くなるんです。
お客さまの心理というのはわかりやすくて、
「一度、キャッシュレス決済未対応」というレッテルがお店に貼られると、
11月とか12月にキャッシュレス決済を導入したとしても後の祭り。
お客さまを取り戻すことは難しくなっていくわけです。
印象というものはそれほど怖いものです。
となると、できるだけ早い段階で導入し、消費税増税前から「キャッシュレス決済が使えるお店」という印象を与えておくことが大切なんです。
特に、地方で小さな街ほどこの取り組みは重要となります。
地方に行けば行くほど、お店がキャッシュレス決済対応は遅くなりがちです。
だからこそ先手を打つことです。
いち早くキャッシュレス決済を導入するだけでも、地域のお店にとっては集客面でプラスに働きやすい。
周辺のお店の導入が少ないほど、周辺のお店よりも導入が早いほど、キャッシュレスの恩恵を受けやすい。
ぜひ早めにキャッシュレス決済の導入を検討してほしいところです。
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