マニア層を狙う?王道を狙う?

2018/12/6

ジャイロ総合コンサルティングの渋谷雄大です。

今日は茨城県の水戸市でショッピングセンターのテナント向けにSNS活用セミナーをさせていただきます。

頑張ってきます!

流行を追いかけることの厳しさ

ビジネスを展開するにあたって考えないといけないのが、ハマる客層をどう見つけ出すか?です。

流行りものが次々と生まれ、消えていく時代です。

次々に入れ替わる客層を捕まえても、消耗戦に陥るだけです。

例えば、インスタ映えという言葉。

すでに若者の間ではほぼ死語となっていますが(おじさんたちの間では今が旬)、ではインスタ映えを狙ったお店はいつまでインスタ映えで勝負できるか?って言うことです。

流行りもので集めた顧客は、次の流行りものが登場すれば、すぐに流出していってしまいます。

もちろん次の流行にいち早く乗れればそれで問題はないのですが、そうも甘くはないわけです。

企業もお店も社長も歳をとります。

歳を取れば、流行りもののスピードに追いつけなくなります。
もしくは、流行りものと自社との感性にズレが生まれます。

はじめは大ヒットを飛ばしていたお店も、流行の変化についていけずに潰れてしまった企業は数知れずありますね。

もちろん流行を捉えていくことは必要不可欠ですが、囚われすぎは後々大変です。

流行はある程度追いつつも、固定的なファン層をみつけだすことは必要不可欠なんです。

ビジネスはマニア層向けに

そこで必要なのがマニア層向けのビジネス開発です。

流行の真逆に存在しているのがマニア層です。
もしくはフェチ層。

自分自身の好みの素直で、そう簡単に浮気をしない層。

以前コンサルした先の印刷屋さんには、コスプレイヤー向けの印刷屋。
化粧品屋だったら、女装できる化粧品屋。
わたしが好きなラーメン二郎なんかも、実はマニア層向けですね。ジロリアンという熱狂的なファンが付いています。

ほかにも切り口は色々とありますが、浮気をしないコア層を見つけ出すことで長く安定させていくことでビジネスを伸ばすことができるようになるんです。

マニア層に展開するメリットは、浮気をしないだけではありません。

例えば、大手が参入しにくいってことです。

そもそもマニア層向けのビジネスというものは、ウェブサイトで告知していくとかの類で認知が上がるわけではなく、SNSなどの内輪のクチコミを通じてマニア層の間でだけ熱狂的に広まっていく類のものです。ですからよほど情報収集力が高い企業でない限り、その流れを察知できません。

また市場としてはかなり小さなものになるので、大きな会社が参入するほどのメリットもないです。

さらにさらに言えば、SNSを展開するにしても大企業ほど動きが鈍くなります。小さな会社だからこそマニア相手に対応できるんですね。

また、一度、市場を捉えれば競合が参入してきても、なかなか奪えない。ということです。

浮気をしないということとつながってきますが、後発組が参入してきたとしてもなかなかその地位を奪うことができないってことです。

AKBファンはAKBファンです。
乃木坂46ファンは乃木坂46ファンです。

アイドル市場はかなり大きな市場ですが、地下アイドル市場やグラビア界では倉持由香さんのような尻職人と言ったマニア分野に特化するケースもあります。

王道で勝負している企業はいまさら参入できないような狭い分野のマニア層を獲得できるんですね。

両極のどちらを狙うか?

今の時代は、マニア層と普通とが混在している状況ですしそれが両極化しています。

大きくて競争が激しい普通を狙うか?
小さいけれど一度捉えれば競争がいないマニア層を狙うか?

小さな会社が狙うべき方向はただひとつですね。


マニア層を狙う?王道を狙う?

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