ジャイロ総合コンサルティングの渋谷雄大です。
昨日は岩手県の平泉商工会でマーケティングセミナーをさせていただきました。
そこでもお話させていただいたのですが勝負は来店前に決まっているということです。
今の時代に必要なマーケティング2つのポイント
今は、人口が減少している時代。
そして、可処分時間が細切れになっている時代です。
日本の人口減少を止めるのは当面無理です。人口が減少していけば、当然、今までのようにお金を払う人が減少していきます。とくに地方の人口減少率は非常に大きな問題で、企業はどう生き残っていくかが課題です。
もうひとつ。
昔はみんなが同じテレビを同じ時間に見ていた。というとても分かりやすい情報収集経路でした。
しかし今は、同じ時間帯に、テレビ、新聞、Youtube、ネットニュースなど様々な活動をしている状況です。
だからひとつの販促手段で今までどおりにお客様に情報を届けることが難しくなってきています。
そういう今の時代に中小企業が考えなければならない作戦は2つ。
成約率を高める&クチコミ率を高める
より少ない人数でも確実の顧客化できる方法を考えること。
そして1人をお客様にしたらクチコミを広げてクチコミの連鎖を生み出すこと。
これが必要不可欠です。
では成約率とクチコミ率を高めるためにはどんな対策が必要でしょうか?
日本スーパーマーケット協会と日本新聞協会というところが調査したデータなのですが、事前にSNSやブログを見てから来店したお客様の購入率は、そうでないお客様の17倍の開きがある。また同様に事前にSNSやブログを見てから来店したお客様のクチコミ率は16倍の開きが生まれるという結果が出ています。
もちろん元々興味があって来店したはずなので、購入率やクチコミ率が上がるのは当たり前なのかも知れません。
しかし今大切なのは、事前に調べているお客様の情報収集ルートにあなたのお店が入っているか?という点です。
今のお客様はお店や会社を調べる際に、2回検索するように変化してきています。
まずはTwitterやInstagramなど(Facebookは検索では使われにくい)で、お店のクチコミや評判などをSNSを使って検索します。そこでお客様のクチコミや、売り手が発信している情報(店主の人柄や特典、キャンペーン)を慎重に調べていきます。
そのハードルを超えた会社は、GoogleやYahooを使って検索されるわけです。
この検索の流れを考えるとわかるのですが、そもそもTwitterやInstagramに情報を発信していなければ、このSNS検索に載ってきませんからその時点で終了です。まずはTwitterやInstagramのSNS検索で引っかかるように継続的な発信が必要です。
他にもSNS検索に載ることのメリットがあります。それは「名指し検索」に変化するということです。
例えば、わたし「渋谷雄大」の講演会チラシが入っていた人はまず、SNSで「渋谷雄大 評判」とか調べるはずです。そこにわたしの評判を読んで納得したら、次に「渋谷雄大」とGoogleやYahooで直接検索すると思いませんか?
固有名詞で調べてもらえるようになれば、SEO対策などのキーワード検索で上位表示を狙うよりも数倍も簡単です。
あなたの「会社名+個人名」「会社名+地域」「会社名+業種」などで検索される中に上位表示させるのは競合は圧倒的に少なくなるため上位表示が比較的簡単となります。
しかも名指し検索の場合、競合企業が少なくなるため成約率も圧倒的に高くなります。
お祭りやセミナー集客も同様に考えよう
地域でお祭りがあったとしましょう。ほどんとの自治体は、お祭りが終わったあとに「お祭りが無事に終わりました!」みたいなブログを掲載します。
でも本当に大切なのは、開催前にいかにSNS上で検索してもらえるか?ということです。
お祭りに行く人は、SNS検索を使って、穴場スポットを探したり、立ち寄れる美味しいお店などを探します。わたしもいろいろなお祭りに行く機会がありますが、事前にSNS検索をした時に、そういうことを狙ってSNS上に発信しているお店が非常に少ないと常に感じています。
セミナーも同じです。
セミナーの告知があったら、当然、講師のクチコミなどをSNSで検索します。わたしなんかはSNSをフル活用しているので良いですが、年配の講師の先生や、もっというと、SNSを教えているはずの先生がTwitterやInstagramの更新をほとんどしていないというケースが見受けられるんですね。
事前にSNS検索して、教える人がSNSをほとんどやっていないと分かれば、当然、申込みは躊躇しますよね。もちろん他の内容のセミナーでもSNSで講師を調べるという流れは多くなっています。
そういう評判を見てから行動するかどうかを決めるんです。
実は勝負は事前に決まっているのです。
しかもSNS検索というのは企業の大小は関係ありません。
丁寧に取り組めばすぐに結果につながるものなのです。
マメな発信と役に立つ情報を伝え続ける。これができれば反応は増えるでしょう。
平泉商工会のマーケティングセミナーの風景