外国人が起業・創業して成功するためのポイントとは?

2018/11/19

ジャイロ総合コンサルティングの渋谷雄大です。

昨日は綾瀬市役所主催の外国人向け創業セミナーの講師として登壇させていただきました。

もちろん私、日本語しか話すことはできません。

今回は通訳を介して2時間のセミナーとなりました。正直、はじめての挑戦でしたので目から心臓が飛び出しそうなくらい緊張しました。

今回は10名弱の方にお集まりいただきました。アルゼンチンやブラジル、フィリピン、シンガポールの方など多国籍な方に向けて経営管理ビザの取得方法や日本人特有のビジネス慣習、そして、成功するビジネスのポイントなどをがっつり日本語のみでお伝えさせていただきましたよ。

前半には、日系ブラジル人で茂木商事の茂木真二社長に日本での事業立ち上げから苦労話まで熱く語っていただきました。私自身もとても参考になった話ばかりでした!!こちらに新聞記事があります。

 

セミナー後も、情報交換のためお茶を飲みながら外国人創業者を増やすための方法について語りました!!今後いろいろできそうで楽しみです。

外国人が日本でビジネスをする上で最低限抑えるべきポイント

日本語を覚える

茂木社長が日本にきてから25年くらいになるそうですが、これから創業したい外国人に向けてアドバイスした内容が「日本語を覚えなさい!」でした。日本ほど外国語が話せない人が多い国はありません。

だからといって母国語だけで仕事をしようとすると、様々な面で障害にぶつかります。

だからまず必要なことは日本語を徹底的に覚えることが、ビジネスをはじめるうえで必須条件であるわけです。

書類にぶつかる

日本は書類国家です。茂木社長とセミナー後のお茶でも話していましたが、日本ほど紙とFAXが好きな国は無いということです。何をするにも提出書類の山にぶつかります。書類の不備が見つかればすぐに書き直し。

書類の山に呆然としてしまう外国人も多いそうです。だからこそ必要なことは、日本人でサポートしてくれる人を探すか、茂木社長のような(NPO団体)ところに支援を受ける必要があります。

資格国家である

日本で仕事をするためには何をするにも資格が必要不可欠です。資格を取得することでビジネスをはじめることができるようになります。当然そこでぶつかるのが日本語の壁です。日本語を覚えない限り、資格の取得も難しく、これも高いハードルになっています。

グレーな表現にぶつかる

「とりあえず」「試しに」のような表現の理解が難しく、理解が難しいようです。このような日本独特の商慣習に慣れることが日本でビジネスを展開する上ではとても大切なポイントとなってきます。

外国人がビジネスを成功させるためのポイント

最後に外国人が日本でビジネスを成功させるためのポイントです。

日本人に向けてビジネスをしよう

同じ国の方にむけてビジネスをしている外国人がいますが、いつか頭打ちになる可能性が高いです。これは茂木社長も同じことを言っていましたが、日本でビジネスをするのであれば日本人に受け入れられるような展開をはじめから考える必要があるでしょう。

日本人に理解しやすい内容に

日本人はとても慎重です。ですから「知らないものには近づかない」という傾向が強いです。

ブラジルの国民食である「シュラスコ」。最近は知名度が上がってきましたが、昨日のセミナーでこの話をしたらブラジルの方から「だったらブラジルの焼き肉にしたらどうか?」というアイデアがでてきました。

ブラジルの焼き肉という名前に変えるだけでとてもとっつきやすくなりました。

このように日本人に受け入れられやすいネーミングを考えることはとても大切なポイントです。

外国人である強みを活かす

外国人であるメリットを最大限に活かしましょう。例えば、外国人が日本の伝統業界に参入するだけでとても目立ちます。わたしがアドバイスしたのは「伝統業界にこそチャンスあり」です。

外国人の皆さまは、日本の伝統業界に参入することでビジネスを広げることが可能です。

または、外国人の文化を日本に持ち込むことでもビジネス拡大が可能なのです。

このように自分自身のアイデンティティを最大限活かして展開する発想をお伝えしてきました。


外国人が起業・創業して成功するためのポイントとは?

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