商工会議所の活用方法

2018/10/6

ジャイロ総合コンサルティングの渋谷雄大です。

一昨日はちょっと変わったセミナーをさせていただきました。

行田商工会議所主催「商工会議所の使い方セミナー」です!

そもそもですが商工会議所ってご存知でしょうか。ほとんどの方は敷居が高くてちょっと相談しにくいし、何を支援してくれるのかほとんど分かっていない人も多いのではないでしょうか。

商工会議所の使い方セミナー

商工会議所の使い方とは?

商工会議所って本当に幅広く様々なことをやっているので正直分かりにくいところだと思います。
地域のお祭りから融資、確定申告の記帳相談、さらにはプレミアム商品券の発行なんていうことまで担っているわけです。

しかも名前が「商工会議所」です。

商業や工業の人たちが会議所をする場所?と私もこの仕事をするまでは思っていました。自分自身には全く関係のない場所であり素通りしていた場所でした。

昨日のセミナーでもお話しさせていただきましたが、結論から言えば、3つの役割を担っています。

戦術面の支援

戦術とは「1年程度のスパンで考えるべき具体的な物事」です。簡単に言えば、1年先くらいのお客様を獲得するための方策や、1年くらいのスパンの資金繰り(融資など)などを支援してくれる、いわば「家政婦」みたいなお手伝いをしてくれる場所です。

経営というものは、すべてを自社で賄うことは難しいですから、苦手分野や優先度の低い取り組みは誰かにお願いしたほうが良かったりします。そういうことを手伝ってくれるのが商工会議所です。

例えば、ホームページを作りたい!という比較的短時間の支援は「専門家派遣」という制度を活用することで専門家からのアドバイスを受けながら作成することができます。

例えば、直近の資金繰りが厳しいので!という場合は「マル経融資」や補助金などの窓口をしていますので、企業に合った最適な改善方法をアドバイスしてくれます。

売上とお金の面で様々な支援をしてくれるありがたい存在なんですね。

戦略面の支援

戦略とは「5〜10年先の未来を作るための種まき活動」のことです。将来に向けた取り組みを戦略というのですが、これは経営者の仕事と言えます。理由は「当たり外れが大きいので」経営者責任でないと難しいからです。

商工会議所は地域にとっての戦略面を担っているんです。

例えば、地域のお祭りです。商工会議所がお祭りを担当することが多いですが、もし商工会議所が無くなったとしたらお祭りを維持する機関が無くなってしまいますね。

長期的に考えて、地域のお祭りは活性化にとても大切な役割を果たしますが、地域の企業が担うには重荷となりやすい。

実はこう考えています。
地域に存在している商工会や商工会議所が元気がないと、地域の事業者も元気が無くなっている。
客観的にそう感じることがあります。

気がつかないところで恩恵を受けているんです。

危機発生時の保障

商工会議所ではさまざまな共済や補償制度を扱っています。
これはいざとなった時の備えとして役立つもの。

特に会員数が大きい組織ですからさまざまな補償制度は、ボリュームディスカウントされておりお得な金額で入れることが多いんですね。

例えば、業務災害補償プランはさまざまな損害賠償責任の補填制度、PL保険制度、休業補償プラン、など小規模事業者にとってハードルの高いものが揃っています。

保険制度 | 商工会議所会員向け保険制度の公式ホームページです。会員の方にお得な保険をご案内します。

ただしです。
商工会議所という組織は、こちらが使い倒さないと何の役にも立ちません。
うまく活用する方法は、こちらからどんどんと商工会議所へ相談に行き、使い倒すことです。
受け身では意味がないということだけ覚えておきましょう。


商工会議所の活用方法

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