ジャイロ総合コンサルティングの渋谷雄大です。
昨日は下諏訪商工会議所で商工会議所の使い方セミナーをさせていただきました。
商工会議所っていう存在は、実はあまり知られていませんがとても重要な役割を果たしているんだと思います。
それは「裏方」として街の元気をサポートしているってことです。
例えば、お祭り。
お祭りの運営なども実は商工会や商工会議所が中心となっていることが多いんです。
商工会議所が旗振り役となり、地元の事業者とお祭りの企画や運営をしていたりします。
これってどう思いますか?
商工会議所の存在がなかったらどうなるか。
その役割を街の事業者が担わなくてはならなくなるわけです。
私はお祭りのような地域のイベントってとても大切だと考えています。
街が元気であるかどうかのバロメータだと思っています。
ただし、実際の運営をするとなるととても大変な労力がかかります。
この役割を街の事業者で負担するとなると、とても大変です。
本業をしっかりとやらなくては地域の事業者は潰れてしまいます。
そういう面倒くさいことを「裏方」として活動しているのが商工会議所という存在です。
私はこういう存在によって実は地域の元気が成り立っているということをお伝えしたくて今回のセミナー「商工会議所の使い方セミナー」を企画したんです。
正直に言えば、商工会や商工会議所の情報発信力は低いです。
ですから誰かが代わりに言ってあげないと駄目になってしまう。そんな勝手なお節介から企画したセミナーです。
おかげさまで受講者からは「商工会議所の役割がよくわかった」と言っていただくことができました。
商工会議所の役割は4つある
では実際に商工会議所にはどんな活用法があるのか?
会社が潰れる原因は4つあります。極端に言えば、潰れないような対策を網羅しているということです。
外部環境の変化による倒産
これは震災や景気、政府の政策変更などの外部環境の変化に対応しきれずに倒産するケースです。
これに対応するのが「マル経融資」です。
緊急時の資金繰りや資金調達に活用できる融資制度ですが、商工会議所の経営相談をうけていなければなりません。
貸付限度額は2,000万円まで定理で受けることができます。
外部環境の変化によって資金繰りが厳しくなった際などに活用できます。
直近では、消費税増税対策でしょうか。
商工会議所は窓口ではありませんが、IT導入補助金などの補助金のアドバイスなどもしてくれます。
内部環境のトラブルによる倒産
いま注目されているのが従業員の情報漏えいやSNSでの炎上などのITやSNS関連のトラブルでしょうか。このようなコンプライアンス違反などはいつどこで起こるかわかりません。
商工会議所には情報漏えい保険というものがあり、団体割引で加入できるんですね。
他にも小規模企業共済や業務災害補償保険など、社内トラブルに対応した保険などが充実しています。
経営者の暴走による倒産
経営者が暴走して資金繰りを悪化させてしまったり無茶な経営を行うケースがあります。これらを未然に防ぐためには第三者の目というものがとても重要です。
商工会議所には専門家派遣支援など、プロの専門家を派遣する事業があります(ほぼ無料です)。第三者からのアドバイスを定期的に受けることで経営者の暴走を防ぐことも可能です。
過去の成功の呪縛による倒産
最後が過去の成功による呪縛です。
これは昔取った杵柄を忘れることができずに、革新ができなくなるケースです。
これらに対応するためには、新しい価値観に触れる機会を増やすことがとても大切です。
この部分は、セミナーや講演会を無料に近い金額で開催している点ではないでしょうか。
今回お伺いさせていただいた下諏訪商工会議所さんでも、受講料は無料で参加できるわけです。本来、講師を個人で呼ぶとなれば数十万円は必要です。
それが商工会議所が地域外の講師を呼んで講演会を実施してくれるメリットは実は計り知れないです。
その他に、東京や大阪で実施されている商談会や展示会に出展料無料で参加できたり、全国の商工会議所ネットワークを使って地域外の取引先の橋渡しになってもらえたりと様々な新しい出会いを提供してくれる機能を持っています。
まだまだ他にもメリットはあるのですが、私自身が整理してみると、企業が倒産しないために必要なサービスが組み込まれているのが商工会議所ではないかと考えています。
ぜひ地域の商工会や商工会議所を探してみて相談に行ってみてくださいね。