新入社員研修の評価(眠い・役立たない・つまらない)を変えろ!

2019/4/17

ジャイロ総合コンサルティングの渋谷雄大です。

先週は岩手県奥州商工会議で新入社員研修。神奈川県大和商工会議所でも新入社員研修と、新入社員研修ウィークでした。

新入社員研修のあり方が変化してきている

毎年、新入社員研修を担当させていただいておりますし、当社でも多くの新入社員研修のお問い合わせをいただきました。
その中で何度か要望されたものが、形だけの知識を教えるものではなく、新入社員自らがやる気を持てるようなものにして欲しいというご要望です。

気になってTwitterで「新入社員研修」や「新人研修」と検索してみると、
寝る自信しかない。面倒くさい。新入社員研修中に転職サイトを見ている。などなど盛大にネガティブワードが並んでいます。

講師の方も比較的年配の方も多いようで、「1日中講義形式で眠くなってしまう。」
「仕事に役立つ内容に思えない。」「話している講師自身が内容を理解していないように感じる。」
「そもそも講師がビジネスマナーができていない」などの感想もちらほら見えてきます。

時代は大きく変わっています。

「とにかく言うとおりにやれば良いんだ。」という発想の研修はもはや時代遅れですし、そういう新入社員研修であるならば、そもそも今後不要になっていくのではないでしょうか。

そういう流れの中で、当社に対して、従来とは異なる実務に役立つような内容をやってほしいとオファーを頂くんです。

厳しい時代の中で、企業は新入社員を採用しています。
たんなる人員補充であれば、本来ならば、即戦力としての中途採用で充分なはずです。それでも企業の風通しを良くするために新入社員を採用して、わざわざ研修を受けてもらうわけです。

なのにモチベーションを低下させるような新入社員研修を行っている企業が未だに一定数いるということ。
フレッシュマンなのに、フレッシュさを失わせるような新入社員研修に嫌気をさしている状況になっています。

新入社員研修で学んでいただくこととは?

新入社員研修で必要なことは「理由」です。

一昔前のように、理由を説明せずに一方的に挨拶やお辞儀の練習を繰り返させるだけの研修では新入社員は動きません。
なぜそれが必要なのか?を講師自らの言葉で伝えなければならないんです。

どうしてビジネスマナーが必要なのか?
どうして新入社員研修を受ける必要があるのか?
どうして中途採用ではなく、新入社員を入社させているのか?
どうして敬語が必要なのか?

これを講師自らの言葉で新入社員に理解してもらうことが重要。

にもかかわらず、理由を伝えずに「常識だから」という一言で片付けます。

必ず今「理由」が必要なんです。

そしてもうひとつ。

「思考力の訓練」が必要です。

私の新入社員研修では、優先順位の付け方たタイムマネジメント、リスクマネジメントなど、忙しい時代に必要な実務演習を多く取り入れています。

働き方改革に対応するためには、優先順位の付け方やタイムマネジメントをいまから学んでおくことが必要です。

次に、Twitterなどの炎上動画などのコンプライアンス違反や様々な意図しないリスクへの対応です。社会人として新米である新入社員は、無意識でこれらを違反したりリスクを引き寄せてしまう可能性があります。ですから新入社員研修では、SNSコンプライアンスやリスクマネジメントやリスクを回避するための方法をワークを通じながら学んでいただきます。

最後に、インバスケット演習や面接演習などの、人材アセスメント手法をつかった思考力やコミニュケーション力を高める実践プログラムの導入です。

インバスケット演習では、課題に対してどのように対応していくのか?を受講者自らが学びながら実践力を磨いていきます。
面接演習では、上司と部下に役割を分けて上司の立場を理解してもらうような内容を実施します。

まだまだ細かな内容があるのですが、形だけ教える新入社員研修はそろそろ終わりにしたほうが良いです。

実践的かつ10年後も社会人として通用するような内容を教えていくことが今後重要となっていきます。

6月には新入社員フォローアップ研修などもあります。

いまからでも遅くはないです。

研修担当者は、新入社員フォローアップ研修ではより実践的な内容を実施するようにしてみてください。
新入社員を即戦力に変えられるかどうかは初期の教育にかかってきています。

ぜひ時代に合わせて内容をアレンジしていってください。


新入社員研修の評価(眠い・役立たない・つまらない)を変えろ!

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