新入社員研修を行うにあたって(5つのモチベーションを意識しよう!)

2019/4/7

ジャイロ総合コンサルティングの渋谷雄大です。

今週は新入社員研修ウィークです。
明日、明後日は、岩手県の奥州商工会議所で新入社員研修。
木曜日、金曜日は、神奈川県の大和商工会議所で新入社員検修です。

ということで今週は、ブログ更新があまりできないと思います。

新入社員のモチベーションが変わりつつある

「いまどきの若者は」という愚痴は、はるか昔の平安時代から言われていたそうです。平安時代の書物にも「いまどきの若者の気持ちはわからない」という表現があったそうです。

いつの時代も自分自身が育ってきた環境や風土を基準にして、物事を判断していくものです。

そしてそれは長年経験を積んだ年長者のほうが強い確固とした判断基準を持っているものです。

社会というのはこういうものである。
新入社員とはこういうものである。
上司に対する接し方はこうでなければならない。
上司から誘われたら断ってはならない。
いまどきの若者は向上心がない。
いまどきの若者は探究心がない。

色々と固定概念を持って若者を見ているようです。
そしてその構図は、平安時代から変わっていないのだとしたら、いつの時代でも起こりうることで普遍性のあるものなのかも知れません。

逆に考えれば、年長者がそのように言うからこそ、若者は時代を変えようと奮起してるのかも知れません。そして新しい時代を作っていくのかも知れません。

とは言っても、自分自身の価値観を絶対視するのではなく、いまどきの若者が何を考えているのか?を丁寧に理解してみることはとても大切です。

価値観が全く異なっていると言うことを理解することで、より良い社会人生活を送ることができます。

人のモチベーションは5つに分かれる

①達成タイプ
②快楽タイプ
③貢献タイプ
④調整タイプ
⑤没頭タイプ

この5つに分かれると言われています。

①の達成タイプは昇進や昇級などの上昇志向のことです。
②の快楽タイプは高級マンションに住みたい、高級車に乗りたいなど、なにかを手に入れたいという欲求のことです。
③の貢献タイプとは、地域社会のために役立つ仕事がしたい。と言った社会貢献に重きをおくタイプの欲求です。
④の調整タイプは、仲間と協調しながら楽しくやっていきたいというスタイルの欲求。
最後の⑤没頭タイプとは、自分の好きなことをとことん追求したいというスタイルです。

そして、①②は年長者に多いモチベーションで、③④⑤が今の若者が重視するモチベーションなのです。

①「もっと上を目指したくないのか?」
②「なにか欲しいものはないのか?」

こんな発想を新入社員に問いかけても、
「別にないっす。」「上に行って責任増やしたくないっす。」
と言われるのがオチです。

③「うちは地域の◯◯に喜ばれていて欠かせない存在なんだ。」
④「メンバー同士で考えてひとつのものを作り上げていこう。」
⑤「きみの得意分野を活かしていこう。」

こういう風な言葉が、今の若者にとって必要な価値観なんです。

例えば、人材不足と言われる中で、人が集まる業界とそうでない業界があります。

人が集まってくる業界には、③④⑤の切り口で組織変革が起こっています。
逆に、人が集まりにくい業界には、従来型の①②の切り口のケースが多いんです。

明日からはじまる新入社員研修ですが、従来型の研修には限界があります。
時代に合わせた切り口が必要となってくるんです。

もちろんいつの時代も、自分と違う世代の気持ちはなかなかわからないものではありますが、その状況を諦めてしまうのではなく、何とかしようと考えることが年長者の役割ではないでしょうか。


新入社員研修を行うにあたって(5つのモチベーションを意識しよう!)

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