知らなければないのと同じ

2019/3/6

ジャイロ総合コンサルティングの渋谷雄大です。

先週、土曜日は関西ペイントにて販促チラシセミナーの講師として登壇させていただきました。
関西ペイント会員の塗装店様向けにチラシ活用についてお話しさせてもらったんです。

ほとんどの人には知られていない

塗装屋さんってどんな仕事をしているか知っていますか?
塗装屋さんに直接仕事をどうやって頼むかわかりますか?
塗装屋さんが使っている塗料ってどんなものかわかりますか?
あなたの街の塗装屋さんがどこにあるか知っていますか?

「知らなければないのと同じ」

という原則があります。

売り手が思っているほど、知られていないのが現実なんですね。
以前、あるパン屋さんをお手伝いしたことがあります。

地元の人たちに来て欲しいと始めたパン屋さんなのですが、なかなか思うようにお客様がやってきません。
大通り沿いの目立つところにあるお店なのになぜ?
人通りもそれなりにある。
味が悪いわけではありません。
むしろ美味しい部類です。

なのになぜ。

理由は簡単でした。

みんな気がつかずに素通りしていたんですね。
大通りであろうとも、人通りであろうとも、その通りに飲食系のお店はパン屋さんだけでした。
そして一見するとパン屋さんではないような外観でした。
通行人はまさかここにパン屋さんがあるとは思っていなかったようです。

ですから目の前には多くの人が歩いていたとしても、
知られていない状況だったわけです。

やることはとても簡単で、目の前にあるパン屋さんの存在を知ってもらうこと。
外観をパン屋さんっぽいものに変えて、手配りチラシを配るだけでした。

これで今、3店舗目。

こうやって文章に書くと、そんなの当たり前じゃないか?と思うのかもしれませんが、当事者になってみると灯台下暗しで気がつかないものです。
そんなことが原因だったのか?
というやつです。

地域密着だから知られているわけではないってこと

よく地域密着◯0年と謳っている企業がありますが、正直いえば、地域密着しているのは企業だけであって、お客様が知っているかどうかは別の話です。
どんなに素晴らしいサービスや技術を持っていても、それを知ってもらえていなければ存在していないのと同じです。

そして知ってもらったとして、それがお客様にとって魅力的かどうか?役立つかどうかは別だったりします。

例えば、地域密着そのものはお客様にとってはなんのメリットもないですよね。

密着されることで、どんなメリットがあるのか?
どんなおトクがあるのか?
そういうことが意外と伝わっていないんです。

密着されるお客様にとってどんなお得があるんでしょうか?そこをもう一度突き詰めて欲しいです。

伝わる情報発信手段をもつこと

時代はSNSだとか、チラシは古いだとか、ニュースレターとかどうかな?ホームページが良い?ブログが良い?なんていう話を相談されます。

結論から言えば、伝わって欲しいお客様が日頃からみているツールを使え。ということです。

30代〜40代であれば、そもそも新聞を取っていませんから新聞折込ではなく、ホームページやブログ、SNSなどの充実でしょう。
10代〜20代であれば、Instagramなどで告知することが必要なのかもしれません。
地元の人たちをピンポイントで集めたければ、手配りチラシや地域イベントなどで周知するのが良いでしょうし。

ツールに振り回される事業者が多いように感じます。

要するに、売りたいお客様がどんなツールを使っているか?
そこに情報が載っていなければ、その時点で、知られる可能性は限りなく低くなるだけです。

併せて、お客様が次に使いそうなツールの予測も必要です。

お客様は同じところで留まるわけではありません。
歳を重ねるごとに別のツールに移行する可能性があるわけです。
そういった先読みも必要になってきます。

次に使われるツールは一体なんなのか?
それを読みながら、半歩先手を打って情報発信をしていくことをお勧めします。


知らなければないのと同じ

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