ジャイロ総合コンサルティングの渋谷雄大です。
ベンチマークを見つけたら歴史から遡ってほしいということです。
失敗したら俺がなんとかするから
ベンチマーク=真似する人=師匠
講師とコンサルタントをやってきて、とてもラッキーだったのは良い師匠に出会えたことです。
大木 ヒロシ(おおき ひろし) | セミナー・研修・コンサルティングのジャイロ総合コンサルティング
私が独立して、道に迷っていた時にふと声をかけてくださったのがキッカケでジャイロ総合コンサルティングに入社しました。
一番はじめにやったのが、スーパーマーケットの販売促進支援。
といってもPOPを作ったり、陳列を変えたりというお仕事。
次に、地方の商店街に行って店舗の陳列やチラシづくりなどのお手伝い。
セミナーは、和歌山に突然行かされて、6時間のセミナーをやらされました。人前で話すことが苦手な私だったので結果は散々だった記憶があります(その時の記憶はほとんどありません)。
40名くらいいた受講生がどんどん減っていく苦しさ。
でもなんとなく覚えている言葉が
「おまえが失敗しても俺がなんとかするから大丈夫だ」
「おまえが失敗したくらいで会社はどうにもならんから安心しろ」
でした。
ジャイロに入ってしばらくは、大木の講演に同行して、その横で話を聞いていることが多かったように思いますが、その講演中に良く、「おまえ、今から30分話してみろ」といって突然大木の講演会に登壇させられていました。
その時も、「べつにおまえが失敗しても俺が流れを戻せるからとにかく話してこい」といって送り出されていたことを思い出します。
座学での勉強はほとんどなく、いきなり本番に立たされ続けることで、セミナーでの現場対応力や短時間で話を組み立てる能力。困った受講者がいた時の対処法など、色々と場数を踏みながら学ぶことができました。
今になって思うのですが、そういう環境で仕事ができたというのはとっても幸運だったように感じるんです。
渋谷雄大の評価は最低だった
ジャイロ総合コンサルティング主催のコンサルタント養成講座という講座に、人が足りないからサクラで参加してくれと頼まれたのがジャイロ総合コンサルティングと出会うキッカケです。
それなりに仕事をしていたので、ジャイロ総合コンサルティングで仕事をするつもりはなく、知人の中小企業診断士からサクラで参加して欲しい。と言われて仕方なく参加したんです。
そこで自己プレゼンをしたのですが、その時の評価は最低評価だったように思います。
その講座以降、しばらく連絡もなかったのですが、突然、携帯電話に「スーパーのコンサルの話があるんだが、一度来てくれないか?」と大木から連絡が入ったんですね。理由は簡単で、自己プレゼンの時に小売をやっていたという話を覚えていたのでタマタマ掛けただけだそうです。
そんなこんなの御縁が続いて、結局は、コンサルタント養成講座に普通に参加した人は残らず、サクラで参加したわたしがこういう状況になったわけです。
人生というものは、何がどう転ぶかわからない。
ベンチマークの方法
ここからが今日の本題ですが、もともと講演やセミナーみたいな人前ではなすのが大嫌いなわたしがヒョンなことから話すことが生業になったわけですが、当然、師匠の大木ヒロシをベンチマークするしかありません。
その時に実施したことを書いてみます。
100%真似する。
とにかく100%真似をしました。
話す時のマイクの持ち方。
人との目の合わせ方。
話の内容や構成。
大木が新しい話をすると、わたしも真似して新しい話をしました。
なので5年ほど前は、ミニ大木みたいに良く言われていました。
大木先生とそっくりだねって。
そこに自分のアレンジを加えようとは一切思わず。
嫌いな点も真似してみる。
何かに特化している人は、何かが抜けていることが多いんです。
だからいいとこ取りしてはダメなんです。
抜けているところも真似するんです。
そこまで真似することで、はじめて良さも真似できるんです。
歴史を遡る
当然ですが、大木もはじめからこうだったわけではないです。
ですから過去の歴史を遡ることで色々と思考の歴史を知ることが大切です。
大木はもともと記者や雑誌への執筆をしていたので、記事がたくさんあります。ですからこれらを読みながら思考の歴史を遡っていくことができました。
また大木の師匠が細野恒充先生という方だったそうです。
誠意と誠実、そして言行一致のコンサルタントだったそうです。
話の奥底にあるものを探っていくことは、真似する上でとても大切です。
今であれば、ブログやSNSがあります。
ベンチマークしたい人のブログやSNSを読み解くことで、その人の歴史に触れることができるんです。
もしベンチバークしたい人がいたら、徹底的に遡ってみてください。
気がつくと自分流になっていた
型守破離という言葉があります。
型を学び、それを守り、型を破り、最後に離れる。というものです。
良く自分の個性を活かしたい=破 に焦っていく人がいますが、実は違うんです。
守り続けていくことで、自然と自分流に変化していく。
気がついたら、破れている。
これが本当の個性だと思いませんか。
気がついて破れていた殻。
自分で破るのではなく、守り続けることで、自然と破れている。
わたしの場合もそうで、
大木ヒロシの型を徹底的に守り続けていたら、
渋谷雄大なりのやり方に少しずつ変わっていた。
だんだんと大木先生そっくりだねと言われなくなった。
そこから自分なりのやり方を模索しながら、ようやく少しだけみえてきたのが今です。
今日で会社も仕事納め。
さあ2019年に向けて全力でおわります!