戦略と戦術と役割分担を見直そう!

2018/12/27

ジャイロ総合コンサルティングの渋谷雄大です。

良く聞く言葉。

戦略と戦術

違いが明確にあるんですね。

それは1〜2年の短期的な成果を目指すのが戦術。
一方で、少なくとも5年から10年通用する仕組みを考えるのが戦略です。

客層戦略といえば、10年通用する客層を作っていくための方策となります。

商品開発や店作り、自分自身のスキルアップなど長期的な視点で取り組み、将来の顧客開拓のために行う取り組みだと思ってもらえれば良いです。
また客層そのものも、年月を経ることで魅力的になっていくか、逆に先細りになっていくか、変化していくもの。

将来有望な客層を今から獲得しておくなども戦略的な発想ですね。

逆に戦術といえば、特売セールを打って繁忙期の集客をするような短期的取り組みのことだと思ってもらえれば良いです。
チラシのデザインや配布などのもすべて戦術論です。
またインスタ映えする商品開発なども短期的取り組みに入るでしょう(ただしインスタ映えで来客した顧客を長期的に優良顧客化させるのであれば別)。

戦術は短い時間軸で考える。戦略の時間軸はとても長いスパンで考える。
例えば、今は有望ではない客層だったとしても、時間軸を考えて、数年後には有望な客層に変わることもあるわけです。
今はインスタ映えするお店などは、女子高生や大学生などあまりお金を持っていない客層だから、TwitterやInstagramをやる必要は無いという判断になるかもしれません。しかし戦略的に考えれば、そういう客層と今から付き合い、思考やニーズを捉えておくことは将来の有望層のリサーチとして有効だと考えられないでしょうか。

今の若手が将来の顧客層になるわけですから、今のうちから接点を持ち続けることが吉と捉えられますね。

経営者は戦略担当、スタッフは戦術担当

ここからが大切なのですが、経営者は戦略を担当し、スタッフは戦術を担当するという役割分担が一番しっくりきます。

長期的なスパンで責任が取れるのは経営者です。時間軸で考えれば、10年後の責任を取る人って経営陣しかいません。だから経営者が戦略を担当します。

また戦略というのは一種博打的な要素も入ってきます。

将来の顧客獲得のために手を打つわけですから、当然、当たり外れが大きくなります。

ユニクロの柳井さんも書いていましたよね。1勝9負という本を。
そのとおりで戦略というものの大半は失敗する運命にある。

もしも当社は「一度も失敗していない!」というならば、それは戦術的な手しか打っていないか、実際問題何も手を打っていないという証です。
当たり前ですが、未来を100発百中で当てるなんて誰にもできません。

失敗しない経営をしているならば、それは戦略的な手を打っていないと思ったほうが良いです。

これだけ失敗する確率が高いのが戦略ですから、そう考えると、スタッフに任せてはいけないわけです。これだけの確率で失敗し続けて、スタッフに負担がかからないわけはありません。一種の博打を打てるのは、その結果に責任を負うことができる経営者だけです。

批判を受けても、経営者だったら受け止められます。スタッフだったら、職を離れるという可能性もでてきますね。

そのかわり、スタッフは1年位のスパンで顧客を獲得するための取り組みに責任を持ちます。

目の前のお客様に接しているのはスタッフです。ですからスタッフは直近の顧客開拓に責任を持って担当します。

1年程度のスパンで顧客を増やしていくための具体策は現場を知っているスタッフが積極的に動きます。

会社はすべて役割分担だと思っています。

経営者の仕事は、戦略。そして未来を創るのが役割です。

スタッフの仕事は、戦術。そして今を作るのが役割です。


戦略と戦術と役割分担を見直そう!

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