老舗が潰れまくっている理由とビジネスモデル

2018/10/14

ジャイロ総合コンサルティングの渋谷雄大です。

昨日は高崎商工会議所主催の創業塾最終日でした。

最終日はビジネスプランの発表会。みなさんのビジネスプラン(ビジネスモデル)を聞かせていただきましたが、初日と比べると雲泥の差。とっても練られたビジネスモデルばかりで嬉しくてちょっと泣きそうになりました。

比較するからこそ自分の立ち位置が見えてくる

自分は自分で良いんだ!という考え方はあると思います。人と比較することに意味はないんだよ!って色々な人は言います。

とっても自分を安心させてくれる言葉ですよね。

でも安心できる言葉ってのはとても危険です。

良く考えてほしいのですが、周囲をみないで自分だけで考えると「自分の立ち位置が見えなく」なりやすいんです。

言葉を変えると「独りよがり」になりやすい。

今、老舗と呼ばれる地域の飲食店がどんどん潰れています。老舗の味にこだわりすぎて、自分の味が変わっていることに気が付けなくなるようです。周囲のお店の味がどんどん美味しくなっていることに気が付けなくなります。徐々にお客が減り始め、気がついたら老舗っていうブランドだけで、味はイマイチ状態になってしまうんです。

「最近あそこの店、味落ちたよね〜。新しくできたあのお店のほうが美味しいかも!」って声を良く聞きます。常に味を研究しているお店と、昔ながらの味に固執し続ける老舗。

お客様は、絶対評価ではなく、相対評価で味を判断します。

他人と比べるからこそ、自分の良さが浮き上がってくるんです。世の中にまったく存在しない仕事で、その仕事を一から生み出すようなビジネスであれば競合はいないので比べる必要はないのかもしれません(厳密には違うけど)。

強みっていうものは、相対評価なんです。

お客様は、隣のお店とあなたのお店を比較することで、はじめてそのお店の強みを感じ取ることができるんです。

今回の高崎商工会議所の創業塾では、受講者同士の対話と討議を徹底的に行いました。人と話すことで、自分自身のビジネスモデルの立ち位置が見えてきた方がいると思います。まだまだ検討を深めなくてはならないビジネスモデルだってことがはじめて見えてくる。見えてくれば修正すれば良いだけです。

ビジネスプラン(ビジネスモデル)の優劣が商売の成功と失敗を決めるのではなく、事業を始めてからが勝負なんです。そういう意味では、自分自身の課題が明確になったことそのものがとても価値のあることです。

自分だけで考えるのではなく、周囲をしっかり見ながら、自分の現在の立ち位置を確認しましょう。あとは改善するだけです。何もわからないまま独りよがりで終わっていたほうが怖いです。

おそれずにどんどんと比較されましょう!!


老舗が潰れまくっている理由とビジネスモデル

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