講義の時間延長は厳禁です

2018/10/2

ジャイロ総合コンサルティングの渋谷雄大です。

4日間にわたり開催された米子商工会議所での研修会はすべて終了!今日は9時〜16時終了という長時間の内容でした。

こんな会場でグループワーク中心の研修となりました!

研修や講演会での時間延長はたんなる講師の自己満足

おかげさまで私の講演会や研修は、どんなに長くても3分以上の延長はしません。もちろん内容的に薄いものではなく、受講された方がしっかりと満足頂ける内容に落とし込みをします。

今日の研修会では、2分ほど延長してしまいましたがギリギリ許容範囲内。

受講されている方はその後に予定を入れているかもしれません。主催者としてもその後に会議を入れていたり会場自体が次の時間使われる可能性もあるわけです。

一応講師でお伺いしているので、主催者や受講者としては「延長するなよ〜!オラ!」とは面と向かっては言えないわけで、そわそわしながら延長されていく時間を過ごすことになるんです。

当然終わったあとは「充実した内容でした!」と主催者や受講者は言わざる得ないです。

本当に最低限なのですが「決められた時間内に、最高の内容を入れ込む。」ことはとっても大切なのに、お客様のためという勘違いのため延々と延長する講師がいるのも事実です。

おもてなしを勘違いしていませんか?

延長して話を聞きたい人もいれば、そうではない人もセミナーの中にはいるわけです。ひとり相手のサービスであれば、お客様に了承を得た上でサービスするのは良いですが、多数の受講者が参加する中での延長は最悪なわけです。

たとえ、受講者に講座終了後に「ここから先は残れる人だけ残ってください」と伝えたとしましょう。その場合、講座終了後の予定を入れてしまっている人が聞き損になるだけです。受講者はその時間に合わせて予定を組んでいるのに、残った人だけがプラスの情報を得られるというのは非常に問題なわけです。

お客様の時間をお借りしてお話しているわけですから、与えられた時間の中で最大限の話をすることが講師としての最低限のマナーです。

講演や研修を学ぶとまずはじめに教えられるのがタイムスケジュールの立て方です。時間内に終わるための技術。

そして次に学ぶべきなのが、不測の事態が起こったときの時間調整の技術です。

特に長時間の研修となると、思ったよりもグループワークが盛り上がって時間が押してしまうなんてことは良くあります。そういうときに、その後に控えている演習内容のアレンジを加えます。短縮して時間を切り詰めたり、講義の事例をひとつ短いものに変えたり、複数の演習を合体させたり(今日はこれやりました)しながら、講座終了のクライマックスに時間を合わせるんです。

そういうタイムマネジメントができていないと、どんなに内容が良くても難しくなります。講師がまず身につけるべきスキルは『時間管理能力』ですよ。
内容以前にです。


講義の時間延長は厳禁です

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