ジャイロ総合コンサルティングの渋谷雄大です。

昨日は綾瀬市商工会であやせ創業スクールのフォローアップセミナーでした!

昨年10月に行われたあやせ創業スクールの受講者を対象(今回参加の方も2名参加くださいました!)にしてセミナーです。
10月のセミナーのあと、創業に向けて順調に準備をしている方。
その後、色々と問題があって停滞している方。
軌道修正している方。

などありましたが、ひとりひとりに向けて個別にアドバイスをさせていただきました。




懇親会にも少し参加させていただきました!

創業といってもすぐに創業できるわけではありませんし、日々活動していけば課題も次々と発生していきます。
そんな中で、どういう考え方で課題を乗り越えていくのか?
創業してからは、毎日課題と向き合っていくしかありません。
だからこそどういう風に考えるべきなのか?を今回のフォローアップセミナーではお伝えできればと思いひとりひとりの悩みや課題に対してアドバイスをさせてもらったわけです。

ぜひ今回のセミナーを参考に前進してみてください。

潰れる会社の4つのパターン

今回のフォローアップセミナーでお伝えさせていただいたのが、「潰れる会社の4つのパターン」です。
これから創業する人に伝える内容ではない!と言われるかもしれませんが、創業時こそ潰れる危険性は最も高いわけです。
だからこそ潰れる会社の特徴を踏まえて創業に向けて動き出してほしいと思います。

イベントリスク(外部要因)

外部要因で潰れることをイベントリスクと言います。
災害や景気の悪化、人口減少による消費落ち込み、元請け会社の倒産による取引減少など、自社の外で起こっているもので潰れるケースです。
今の時代、このイベントリスクが非常に大きくなっていると言えます。

対応策は、リスクの分散です。

地域で商売している方であれば、地域外の販路も併せて持つことでリスクを分散します。
店舗販売にネット販売を加えたり、小売に加えて企業向けを加えるなど、複数の販路や商品などを持つことで、仮に、どこかひとつの事業がイベントリスクでダメになったとしても他でまかなえるようにすることが大切です。

絞り込み戦略は、たしかに効率的ではありますが、一方で、それがダメになった時のダメージは計り知れないということを覚えておきましょう。

ガバナンスリスク(内部要因)

会社の内部でおこるリスクをガバナンスリスクと言います。
最近多いのが、アルバイトによるSNS投稿&炎上でしょう。
アルバイトが何気なく行ったことが企業の存続自体を危うくする事例が頻繁に起こっています。
他にも法令違反やレオパレスが目新しいですがさまざまな偽装問題などもあるでしょう。

対応策としては、日々の教育と経営の透明化しかありません。

アルバイトの常識と企業の常識がかけ離れている可能性があります。
もちろん常識で見れば、アルバイトの炎上投稿など信じられないです。一方で、企業としてはそのような行為がアルバイトにどのような影響を及ぼすのか?(クビでは済まない。億単位の損害賠償や刑事訴訟などもある。)という教育が十分にされていないケースもあります。

またSNSに関していえば、経営陣自らがSNSに取り組み、そのリテラシーや活用などを熟知していく必要がでています。

知らないのが一番のリスクです。

SNSがよく分からないから触れないようにしてしまうのではなく、SNSに触れることで、どこまで乖離があるのか?を肌感覚で理解しておくことがこれからは必要不可欠です。

なんといっても、SNSをなくすことはできないのですから、うまく付き合っていく方法を身をもって模索しなければならないんです。

経営者の暴走

経営者が暴走してしまうケースです。

焦りから経営者自らがさまざまな事業に手を出し、企業を倒産に追い込むケースです。

今、いちばん分かりやすいのが、ZOZOの前澤社長でしょうか。

本人は良かれと思ってやっているのですが、周囲がそれについていけない。そしてそれが株価にまで影響を及ぼすようになってしまうケースでした。

先日、前澤社長はツイッターを休止することを明言し、株価が回復しました。

経営者としては、引くに引けない状況となりドツボにハマっていく。
業績が良い会社の経営者やベンチャー企業が陥りがちなケースですね。

対応策は、外部からのアドバイスの仕組みをもっておくことでしょうか。当事者には、暴走していることに気がつくことが難しいです。
ですから外部機関から定期的にアドバイスをもらいながら暴走を自己認識する仕組みを作っておくことも大切です。

ただしこれに関しては、かなりの企業が陥るので、防ぐのも難しいのかもしれません。

成功の呪縛

経営者の暴走の真逆ですね。

逆の過去の栄光にいつまでもすがり、昔の成功体験を維持しようとする経営者です。

時代の変化に対応できずに、徐々に首を絞められるケースが多いようです。

対応策は、新たな風を入れ続けることですね。
人材が固定化してしまう組織が、成功の呪縛に陥りやすいです。

日本ボクシング協会や相撲協会などは、過去の成功の呪縛に囚われ、新たな時代の変化に対応できなくなっている典型的なケースです。

これも経営者の暴走と同じで、本人たちが気がつくことが難しい。
しかも外部からのアドバイスに対しても、聞く耳を持たないという状況になりやすいです。

ここに陥らないように、日頃から多様な価値観に触れていくことが大切です。

「自分だけは違う」がいちばん危ない

このような会社が潰れる4つのパターンを挙げると「うちだけは違う」と思う経営者が多いです。

この時点で、どこかに片足を突っ込んでいる可能性があります。

「もしかしたら自社もそうかも知れない」

と思うことで、チェック機能が働いてきます。
うちの子だけは違う、ではなく、もしかしたらうちの子もと思えるような客観的な視点が経営には必要不可欠です。

これから創業する人たちも覚えておいて欲しいです。


会社が潰れる4つのポイントはこれ!

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