5つの切り口をビジネスに組み込もう!

2019/1/28

ジャイロ総合コンサルティングの渋谷雄大です。

今日は愛知県の東浦町商工会で事業承継セミナー(と言いつつSNSとかもやります)です。
東浦町商工会には来週も参りますのでお時間ある方は顔見せてくださいね。

東浦町商工会・大府商工会議所「商業ゼミナール あきんど塾」開催のお知らせ

野田商工会議所の創業フォローアップセミナー

26日(土)は野田商工会議所で創業フォローアップセミナーでした。

今回のフォローアップセミナーは、私とジャイロ総合コンサルティングの創業者である大木ヒロシ講師と2名で行わせていただきました。
私と大木が揃ってお話しする機会は1年に1回あるかどうかです。

創業スクール卒業生で創業した3名によるパネルディスカッション。
そして私と大木からの講義と盛りだくさんの内容でした。

人に合わせて商品をつくる

起業・創業を考えている方が陥りやすいのが、商品やサービスありきで事業を考えるケースです。

元々やりたいこと、作りたいものがあるというパターンです。

もちろん、やりたいことや作りたいものが決まっているというのは素晴らしいことだと思います。そもそもそれが決まっていない人もいるわけです。

その反面、商品やサービスが決まっている人に多いのが、「誰に喜んでもらいたいのか?」という視点が抜けていることも多いです。

みんなに買ってほしい。
みんなに使ってほしい。
誰でもいいから。

というニュアンスの方がいるんですね。

ちなみに売りたいものや作りたいものは決まっていないけれど、◯◯みたいな人の力になりたい。と相手が決まっている人もいます。

商品やサービスが決まっている人=商品縛り
売りたい相手が決まっている人=客層縛り

と私は言っていますが、今日のテーマからは逸れますので戻しますね。

「手に職を持つ」という発想に近いと思いますが、手に職を持つだけではなかなか厳しい状況だと言えます。商品やサービス縛りの業界の多くは、非常に厳しい戦いを強いられています。

それはそうです。

今は、もの余りの時代です。
しかも今生き残っている商品の品質は総じて高いレベルです。
これ以上の品質向上を図っても、それって過剰品質と言わざる得ません。

だからこそ今必要なことが、誰にとって良い商品なのか?という視点です。

高品質から最適品質へ。
過剰品質ではなく、特定の客層に求められるものを最適化して作ることです。

和菓子屋さんは、誰にとって最適な和菓子を作るのか?

昔ながらのお客様向けの和菓子は?
子供にとって必要な和菓子は?
アスリートにとって必要な和菓子は?
ネコ好きにとって必要な和菓子は?
29才の女性にとって必要な和菓子は?
33才の女性にとって必要な和菓子は?
56才の男性にとって必要な和菓子は?

商品ありきの商売には限界が来ています。
ではなくその商品を誰に最適化するのか?という視点が抜けています。

喜んでほしい人に向けて、今持っている技術をアレンジしてみてください。
技術力がもとめられているのではなく、技術をアレンジする能力が求められています。

商品ではなく人から考え始めてみてください。
あなたの商品は、誰に喜ばれるために作っているのか?ってことです。

5つの欲求をビジネスに組み込もう

マーティンセリグマンという心理学者が、5つのモチベーションというものを提唱しています。

これからビジネスを始める方は、この5つの切り口を自分のサービスに組み込んでみてください。

達成欲求(達成したい)

例えば、習い事やスキルアップ系のサービスです。特に、団塊世代周辺の世代は自分自身の技術を磨いていきたいという欲求が強いと言われています。眠っている技術を磨いて誰かに伝えるような習い事や自身のスキルアップを切り口にしてみてください。
あとは収集欲が高いのが特徴ですので、例えば、シリーズ商品を作ってコンプリートさせるようなデアゴスティーニ的なサービスも効果的です。

快楽欲求(楽しみたい・楽をしたい・欲望を満たしたい)

性ビジネスや自己啓発系、夜のビジネスなんかもこの類に入るでしょうか。
あとは若い頃にできなかったような、夢を実現してもらうようなサービスなどもあります。
意外と多いのが、女装です。
変身願望を持つ人たちも一定数います。例えば、化粧品屋が女装サービスを提供するなども実際にありえます。

仲間と仲良くしたい

これはコミニュティビジネスやサークル活動。イベントなどみんなと仲良く繋がりたいという欲求です。
これこそソーシャルメディアなどのツールも含まれます。
オンラインサロンなんかもそれです。
ソーシャルメディアといっても実は多様化していて、コスプレイヤー向けのSNS「コスプレイヤーズアーカイブ」や中高年のためのSNS「趣味人クラブ」など特定の仲間たちとつながるSNSが出てきています。

社会や地域に貢献したい

この最たるものがクラウドファンディングではないでしょうか?polcaなどもこれに属しています(仲間と仲良くしたいも含まれる)。
困っている人たちの力になれるならば、収入は少なくても良い。地域の発展のためには力を貸したい。
若者が農業に従事するのも似たような欲求が働いていると考えられます。

好きなことに没頭したい

最後が没頭したいという欲求です。
オタク文化が認められ、今や没頭欲求を満たす場は山のように存在しています。
好きなことを仕事にしていこう!というキーワードも度々でてきます。
自分の好きなことを仕事にしていくという切り口は若手中心に共感を得やすいビジネスです。

このような5つの切り口を全て組み込むことは難しいかもしれませんが、一部でも組み込むことで、お客様の欲求にアプローチしやすくなります。
ぜひ考えてみてください。


5つの切り口をビジネスに組み込もう!

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