【時代を読む】ことの意味と取り組み方とは?

2018/11/26

ジャイロ総合コンサルティングの渋谷雄大です。

今日は倉敷商工会議所でSNS✖︎動画作成セミナーの最終日です。

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経営は波を意識できるかどうか

世界は「波打っている」といえます。

景気の波。
個人のバイオリズムの波。
株価の波。
業績の波。

すべては一直線で伸びたり、落ちたりすることはないということです。

必ず上下の波を繰り返しながら、ある方向へ向かっていきます。
その波の傾向が上向きであれば、業績は上向いていきますし、下向き傾向であれば落ちていきます。

その波を読めるかどうかが経営者としての資質のひとつと言えます。

これを「時代を読む」ということです。

落ちた時に早く戻せるかどうか

時代の変化に対応する、というのは、波が下降している時にいち早く上向きに転換できる能力のことです。

経営者の最大の仕事は、下降傾向にある波をいち早く上向きに転換させることです。
はやく上向きに転換できれば、同じループであるならば波の傾向は上向きに変わっていきます。

一度上向きの波に変えることができれば、そこからは自然と上向きループに入っていくんですね。

落ちている時こそ、時代に合わせるチャンスでもあるんです。
落ちている=時代とずれている。
だからそのズレを修正することで、時代にあったビジネスへの転換が可能となりえます。

人はどうしても過去の栄光にすがりたくな習性を持っています。
一度手に入れた栄光を手放すのは人としてとても怖いことです。

それが、「事業承継」においては「後継者へ譲りたくない」という権力への依存などへもつながります。
また今話題のNISSANのカルロスゴーンの一件でも見えてきます。
一度手に入れた成功は手放したくない。
あれほどの人物でもああだったわけです。

調子の良い時こそ手を打つ

わたしがコンサルティングをしている中で、安定的に業績を伸ばしている企業は、好調な時ほど次の手を打ち続けているということです。

好調=忙しい。

ですが、業績好調な企業ほど、目先の忙しさにかまけて日々の業務に終始せず、将来の種まきを並行してしています。

逆に「忙しい」と日々嘆いている企業は、将来の種まきを疎かにしてしまいがちですし、結果として企業は業績にムラが出やすくなります。

その忙しさはいつまでも続くものではありません。
好調の次は、不調がやってくるんです。
バブルのような錯覚に陥っている企業はいまだに多い。

ですから調子の良い時に、不調時に向けた対策を打っておくことがとても大切となります。

そして好調時に打つ手と不調時に打つ手では、そもそもの本質が違います。

好調な時に打った手は、「長期的な視野に立った次の波を捉えるための前向きな手」となることが多い。
逆に不調な時に打った手は「短期的でとりあえずのその場しのぎで後ろ向きな手」となることが多いです。

次の波をつかまえるための手なのか、とりあえず泥沼から抜け出すための手なのか。

余裕がある時にしか、長期的な視野に立った手は打てません。
ですから、ぜひとも好調な時にこそ、将来に向けた種まきを重視してください。


【時代を読む】ことの意味と取り組み方とは?

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