全8回にわたって開催された山形県新庄での経営革新塾が昨日で終了しました!
少人数の講座ではありましたが、個別相談会で全員に新しいビジネスアイデアをお伝えさせていただき、最終回の昨日は全員素晴らしい内容のビジネスモデルを披露していただきました。
あとは実践のみ。
今回のように全8回を担当させていただくのはかなりレア講座となります。
おかげさまでここ最近は数カ月先まで講演やセミナーのご依頼で埋まってしまっておりますが、山形県の商工会さまとはとても長いお付き合いで、私自身が新人の頃からお世話になっていることもありぜひぜひとお引き受けさせてもらっています。
せっかく、8回全講座を担当させてもらったので皆様にしっかりと実践してもらうべく、毎回全力でお伝えさせていただきました。
今回の全8回講座を通じて感じたことは「品質の高い商品やサービスを作る」ということに意識の大半が向いているということです。
まず良い商品や良いサービスを作ろう!という発想が前半の講座では強かった。
でも今必要なことは、「誰かにとって必要な商品は何か?」から考えることが必要です。
例えば、同じ山形牛や米沢牛であっても、山形県内で売られる価格と東京の銀座三越で販売される価格では、全く同じ商品であっても売価は数倍変わります。
誰に売るか?という発想からスタートすることで、同じ商品であっても価値は大きく変わることが多いわけです。
今回の講座でも、そもそも以前売れなかった商品があって、それが売れなかった理由が「売る相手を間違えていた」だけだったわけです。だったら新たに商品やサービスを考える必要はなく、今ある商品を誰に売れば良いのか?をまずは出発点に置くこと。
その上で、銀座三越の山形牛と同じパッケージで売っても三越ブランドが付いているので勝てません。
だとしたら銀座三越と切り口を変えて、同じ客層に売れないか?という商品のアレンジが生まれます。
頭では「商品を作っただけでは売れない」ということくらいみんな分かっています。
しかし頭で分かっているのと、実際にそう動けるのとでは全く別の話です。
今まで商品を作れば売れる時代を生きてきた中で、実際に発想を変えるのはとても難しく、そういう意味でも今回の8回講座はしつこくこのテーマに沿って話をしたので最期の講座ではみなさまおぼろげながら発想転換につながっていったように感じます。
みなさんが今持っている商品やサービスが悪いわけではありません。
それが誰にとって必要なのか?をよく考えることが今の時代の経営革新なんです。
昨日は山形県新庄にて経営革新塾4日目を担当してきました。
マーケティングの回だったのですが、2時間みっちりTwitter講座となりました。
なかのひとがTwitter勉強しています_φ( ̄ー ̄ ) https://t.co/OohAdz5833
— もがみ南部商工会舟形事務所@新米事務所長のひとりごと (@jCRPDlqfNwqSUpu) November 9, 2018
商工会もTwitter大いに活用すべし!! https://t.co/Z2uuwYIx5z
— 大沼彰 (@onuma_a) November 9, 2018
全員無言で作業しているという地獄 pic.twitter.com/wJZ1LeqF2A
— たけひろプロただのおもしろい人 (@kukkin999) November 9, 2018
事務局もTwitterやっているという状態。 https://t.co/zTaE0T339I
— 鮭まつり@山形鮭川村 (@SalmonFes) November 9, 2018
もはや経営革新ではないわ
そして講師はセミナー中にTwitterをやっていると言う状態。
多分、いつか干されるわね
— たけひろプロただのおもしろい人 (@kukkin999) November 9, 2018
まったく違うのやる予定だったのにセミナーのテーマがいつのまにかTwitterになっているわ
2時間Twitterばかりよ
Twitter広告で1時間よ。
こんな講師いないわね。
まあ良いわ。呼んだ商工会が悪いのよ。 pic.twitter.com/TJX53aZFYq
— たけひろプロただのおもしろい人 (@kukkin999) November 9, 2018
もともとはTwitterが入り口でSNSをはじめたのですが、その後、Facebookへとシフトしていき一時期まったく触らなくなったのがTwitterでした。
しかし色々なきっかけが重なり、再度、Twitterを使い始めると以前の活用方法やユーザー層が大きく変化していることに気が付いたわけです。
今回の講座ではマーケティングを学ぶ回だったのですが、地方にとっては今一番活用すべきツールなので2時間みっちりとお伝えしてきたわけです。
そもそも今回の経営革新塾は事業計画書を作成するためのセミナーなわけですが、革新アイデアを練り、計画を作って、いざ商品を開発して、売ろうとします。
しかし商品ありきの売り方にはもう限界がきているわけです。
町おこしの一環で、特産品を使った商品開発をしているところが多いわけですが、それを購入するであろうお客様を想定せずに作っているんじゃないの?と思えるような商品が巷に溢れかえっているわけです。
まずはなにかを作ろう!というのは、行政の箱物主義と同じで、まずは建物を作ってしまおう!使い方はそのあと考えよう。にとても近いように感じるわけです。
私は実務型のコンサルタントです。
売れない商品を作らせるわけにはいきませんし、売れない商品を売れる商品に変えることがわたしの使命です。
その場合、まずは誰に向けて情報を突き刺すのか?ということがありきで、そこから自社で突き刺すことができる商品やサービスを考えます。
ほとんどの商品はその逆。
まったく市場を見ずに独りよがりの商品を生み出し続ける。
売れる可能性を見つけ出してから商品開発をおこなっていくことがとても大切です。
売れるかどうかわからないものは作らない。
今であればクラウドファンディングやTwitterなどで商品を開発する前にテストマーケティングは簡単にできます。
しかも商品を作る前から顧客も作れる時代です。
そしてTwitter活用をオススメするのが、忖度がないということです。
Facebookは原則知り合いが多いわけですから、本当の意見を言ってくれない可能性が高くなっています。
欲しい!素敵!絶対買うわ!という意見が多くなり、実際に売れますが、それはあくまでもお友達消費。
もちろんお友達消費は大切なのですが、一般の人にも売れなければ長続きしません。
そういう意味でもTwitterの場合は、興味なければ反応ゼロ。という厳しい現実が普通にあるわけです。
Twitterの客層は、自分自身で選べます。
狙っている客層とTwitter上で繋がることは簡単です。その上でテストマーケティングとして反応をチェックすることができるんです。
Twitterで反応を得ることができれば、可能性は生まれます。
またクラウドファンディングで成功するということは、市場はあります。
少なくともこの2つくらいは徹底的に実践してから計画づくりに入りたいものです。
昨日は能代商工会議所でアイデア発想セミナーの講師としてお話しさせていただきましたよ。と言っても私の場合は、かっこいいパワーポイント資料をプロジェクタに投影して解説するという普通の事ができない人間です。
眼の前で聞いてくださっている受講者の状況に合わせて、解説する内容を即興で変えていくスタイルなのでテキストはほぼ使いません(と言ってもテキストは結構分厚く作りますし、それ自体で役立つ内容にさせてもらっています)。
せっかく交通費までいただいて講演に行っているわけですから、「ニュアンスの部分」をお話する必要があります。
紙資料は、一般論に近いものしか載せることはできません。もしくは手順などのテクニック部分。極端なことを言えば、講師がいなくても紙資料だけあれば良い可能性も高い。
そうではなくて講師がわざわざ行くメリットは、文章に表現しきれないようなニュアンスの説明ができること。
そしてこれが最も重要ですが、眼の前の受講者の環境や状況に合わせて話を調整することができるってこと。
これだけは紙資料にはやれないことです。
実は私も駆け出しの頃にこんなことを言われたことありました。
今から振り返れば、その時にはっきり指摘してもらったことがキッカケとなって、今の私がいるので感謝しています(きっと殆どの講師はそんなことを言われずに気がつくことができないでしょうし)。
作ったパワーポイント資料を順番に説明していた懐かしい頃です。
途中休憩時間に、「パワポ資料だけで良くない?あの先生の話は別にいいや。資料だけもらって帰ろうか?」って受講者同士が話しながらトイレに入ってくるではありませんか。
そこで一度は心は完全に折れました。
そこからパワポ資料の質は落としてはならない。けれどもそれよりも大切なことは「あの講師でないと駄目なんだよね。」と言ってもらえることが重要なんだと感じてからこのスタイルに変更。
おかげさまでその後はこのスタイルがハマったようで、これだったら講師必要ないじゃん。と言われたことはありません。
私自身も講師の方々を教えることが増えてきました。その時にお伝えしていることは、資料の質はとても大切である。しかし資料の本当の目的は「あとから振り返った時に思い出せる復習ツールである」ということです。
そうなんですね。
資料というものは、その場で使われると言うよりは講師が話した内容を後日復習する時に活用するためのツールなんです。
そして受講者はわざわざ時間を取って講演会やセミナーに参加するわけですから、その時間の中に価値を組み込んでいく必要があるわけです。それはあとから読める資料ではなく、その場でしか伝えられないものを提供するんです。
それが講師の話ではなくても、例えば、受講者同士の意見交換なんかもその場でしか得られない価値です。だからグループワークをして意見交換してもらうこともとても価値はありますね。
その場でしか与えることができない価値というものを意識しながら講演やセミナーをすることで受講者の反応は見違えてくるはずです。
価値というものは、
簡単(誰でも簡単にシックスパックになれる)
時短(5分でわかる時短クッキング)
のような効率化側面の価値と、
満足化(絶頂ヘッドスパ)
個別化(ひとりひとりの合わせた対応)
のような付加価値の側面があります。
このいずれかを踏まえて、サービス開発をしていくことが大切なのですが、私の講演の場合は完全に「簡単」&「個別化」という2つの価値を提供しています。
簡単:誰にでもできる方法しか教えません。地方の中小企業のオヤジたちを相手にしているわけなので難しい理論は不要です。
個別化:受講者に合わせた内容をその場でアレンジして対話します(時にはその場で資料を作ります)。
これは講師業でなくても、これらを組み合わせる、もしくは変化させることで新たなサービス開発につながっていきますのでおすすめです。
昨日の能代商工会議所のセミナーですが、講座が終わってもみんな帰らずに話しているのですね。そういう終わり方ができるとみんなの満足度が高かった証拠です。アンケートを取るよりも講座終了後の反応を見れば一発です。
受講者のみなさんです!(化粧してないから次回にするわ、と言っていた女性陣たち除く)
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